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不妊治療を受けてみたほうがいいのかな

日々進歩する医療に期待しよう

不妊に悩むカップルは、7組に1組といわれています。ふだんの生活ではこれといった支障なく過ごしていながら、なおかつ、病気らしい症状も特にないが不妊症の特徴です。

自分はだいじょうぶと思っている人が多いのも、そのためかもしれません。一般不妊検査を受けてみて、初めて自分の体のトラブルに気づく人がほとんどなのです。

思い立った日がスタート

病院へ行ってみようかなと思った日が、治療のスタート日です。そのためにも不妊治療について知ることが大切です。

無駄な時間を過ごしたり、遠回りをしないためにも、不妊治療にくわしいしかりした病院を選ぶことは当然のことです。

さらに、自分たち自身がどのような治療をしていくのか、しっかりと考えて選択していくことがなによりも重要になってくるのです。そんなときに知識が役に立ちます。

絶対的な答えはない

不妊治療には、ここまでがんばればできるといった答えはありません。ゴールの見えない治療なのです。

だからこそ、夫婦ふたりが同じ方向を見ながら歩いていくことが大事なのです。また、治療のためにしっかりとパートナーシップをとることができる医師やスタッフも重要です。

妊娠の仕組みと体のリズム

つい忘れていることも多い自分の体

わかっているようで、実は見落としていた、なんてこともありそうな話です。まず、最初の一歩は、妊娠の仕組みと体のリズムをよく知ることなんです。

赤ちゃんが欲しいな、と思ったらまずはその仕組みをよく知っておいたほうが絶対にいいのです。

精子たちの旅が始まる

射精によって女性の膣内に入った精子たちは、一目散に奥へと進もうとします。膣の中で精子たちは次々と息絶えてしまいます。

しかし、生き抜いて卵子に出会おうとがんばる精子たちが卵管の中で卵子を待ちます。このとき、女性の頚管粘液との相性がよければ5日くらい生きていられるのです。

健康な男性の精子数は、WHO(世界保健機関)の基準は1ml中2000万個以上となっていますが、卵子のそばまで到達できる優秀な精子がいればよいので、多少、少なくてもだいじょうぶです。

成熟した卵子が排卵、卵管へ

毎月、左右の卵巣のどちらかの原始卵胞のうち20個程度が、ホルモンの刺激によって成長し始めます。

そのうち、主席卵胞という1個の卵胞だけが成長を続けて大きくなり、成熟してやがて排卵されます。排卵された卵子は、卵管采から卵管へとり込まれます。

卵子と精子の待ち合わせ場所は、卵管の最も先端の卵管膨大部です。卵子は、ここで約24時間、精子を待つことになります。

睦内に射精された精子は、女性の体内で長くて5日間、平均すると3日間、生きていられます。一方の卵子は、排卵されて24時間以内に精子と出会わないと死んでしまいます。

受精がうまくいく瞬間

卵管膨大部で出会った精子と卵子ですが、群がる仲間を差し置いて、一番に到着した精子だけが卵膜に頭を突っ込んで中に入り込みます。

その瞬間に卵子はバリアを張るので、次の精子は入れません。この瞬間、受精が成立し、新しい命をはぐくむ新たな瞬間が訪れます。

細胞分裂しながら子宮へ着床して妊娠

受精卵は、細胞分裂を開始します。と同時に、卵管から子宮への旅に出発。子宮では、これからやってくる受精卵が心地よく過ごせるように、ふかふかの内膜を用意します。



約4日間かけて、無事に子宮にたどり着いた受精卵は、根を生やすように子宮と結びつき、「妊娠」が成立します。

排卵のメカニズム

しっかり理解して取り組む

自分の体のことだから、排卵のメカニズムについてはくわしく知っておきたいものです。毎月1個の卵子が大きく育つまでの過程はしっかりと理解しておきましょう。

女性の卵巣には、卵子をつくるための原始卵胞と呼ばれる細胞があり、みずから卵胞刺激ホルモン(FSH)を感知しながら発育しています。

それと同時に、卵巣は妊娠しやすい環境をととのえるホルモンを放出しています。このホルモンは子宮内膜を厚くする卵胞ホルモン(エストロゲン)といいます。

子宮はこのホルモンの影響を受け、受精卵の居心地がよいように子宮内膜をふかふかにしていくのです。

このような状態になると、卵巣は視床下部という司令塔に当たる部分に情報が伝えられます。その後、視床下部にぶら下がっている下垂体という部分に情報は伝わり、黄体化ホルモン(LH)の分泌を促すのです。

月経が始まる

この刺激を受けると、成熟した卵胞が破裂し、小さな卵子が飛び出します。これが排卵です。

卵子のもとになる原始卵胞の数は生まれたときにすでに決まっているのです。卵巣の中にある原始卵胞は、毎月1個が完熟して排卵します。

原始卵胞は、年をとるごとに減少し、女性の体はこの原始卵胞がなくなったときに、閉経を迎えます。

排卵の流れ

1.卵胞が目覚める

卵巣内に何千とある原始卵胞のうち、数個から20個ほどが脳からのホルモンの刺激で目覚め、少しずつ大きくなります。

2.1個の卵胞が成長

成長を始めた卵胞のうち、1個だけが成長を開始します。他の卵胞はしぼんでいき、排卵には至らないのです。

まれに2個の卵が成熟することがあり、そのまま受精して妊娠すると双子になります。

3.約2週間かけて成熟

卵が入っている卵胞が約20mmになるまで、じっくりと成熟していきます。この期間は、基礎体温では低温期にあたります。

4.卵巣の壁を破り排卵

すっかり熟しきると、下垂体の黄体化ホルモンをキャッチした卵胞は、卵子を排卵します。卵子の直径はこのとき約0.2mmで肉眼では白い点としてようやく見えるかどうかです。

5.卵子の抜け殻は黄体へ

卵子の抜けた卵胞は、一見脂肪のかたまりのような黄体に変化し、ここから黄体ホルモンが分泌します。

子宮内膜は、着床のための準備を開始。黄体は受精しないとしぼみ、黄体ホルモンが出なくなると月経が始まります。

妊娠しないのには、ワケ

原因が1つなのかと複合型なのか

妊娠しないのには、ワケがあります。もしかして不妊かもと悩んでいるなら、病院に行く前に知識を手に入れて、病院の先生の話がスムーズにわかるようにするのも手です。

妊娠しない理由はさまざまです。原因となるトラブルは重なることもあります。卵が問題の場合もあれば、子宮と卵管が問題の場合もあります。

また、女性ではなく、男性の方に問題がある場合も多々あります。

不妊で疲れたら自分を取りもどすレッスン

不妊に気づく前に、自分が困難なことにどう対処してきたかを思い出しましょう。たとえば、職場の人間関係が厳しいときに、それをどう乗り越えたでしょうか。

必ず自分なりの対処方法を持っていたはずです。心が弱ってしまうと、それを思い出せなかったり、使えない気がしているだけなのかもしれません。

自分だけの時間をつくってみる

なんにもしなくていい、ゆっくりと過ごせる自分だけの時間をつくります。リラックスしたら、自分に、どんなことを感じてるか問いかけてみます。

頭で考えるのではなく、体に聞く感覚です。ゆっくりと待ちます。すっきりした感じがあればだいじょうぶですが、もやもやしているものがあるのならば、それも受け入れます。
ただでさえ不妊というつらさと闘い、周囲に理解してもらえなくて苦しいのだから、もうこれ以上自分にがんばれなんて言わなくていいのです。

気持ちをノートに書き出す

自分の気持ちを紙に書いてみます。書くことで考えを整理できたり、いままで気づかなかったことを発見できるかもしれません。

また、少し時間をおいて読むことで、自分自身を客観視できるということもあります。あらためて自分を知り、認めるという作業の助けにもなります。

口ぐせや考え方をチェック

~しないといけないとかすべき、ありえないといった決めつけるような言い方がくせになっているかもしれません。

極端になりすぎると、無意識のうちにストレスをため込むことになってしまいます。自分ではなかなか気づきにくいものです。

男性サイドに原因があるかも知れない

不妊の原因は、男女半々

実は不妊の原因は、男女半々なのです。早い段階で男性サイドに原因があることが突き止められていれば、余分な検査を受けずにすんだという例も多くあるのが実情です。

気になるけどためらっている、そんな男性にはぜひ検査をうけてもらい、治療することも必要になるかも知れません。

不妊治療の第一歩はふたりでいっしょに

WHO(世界保健機関)のデータでは男性のみに原因があるカップルが24%、男性・女性ともに原因があるカップルは24%。

半分近くのカップルが男性にも不妊原因があるのです。不妊治療を考えるなら、男性はまず一度、精液検査を受けることが早道です。

男性不妊の自覚症状は、精液の異常や射精、勃起の状態から、ある程度推測することができます。

精液の色が薄いと感じたり、さらさらしていたり、水っぼいなどの変化があれば、受診したほうがいいのです。

性欲の減退、射精・勃起の異常なども治療の対象になることがありますので、ナーバスな問題ですが、思い切って受診を考えてみてください。

男性不妊かもしれないと思ったとき

まず泌尿器科を訪れてみます。泌尿器科で男性不妊についての診断・治療は可能です。最近では、男女双方の治療が可能な、不妊専門クリニックや総合病院、大学病院のリプロダクションセンターがふえてきています。

これらの施設では夫婦が同時に治療を進めていくことができますので、効率のよい治療が期待できるのです。

まずば問診や視診、触診

まず問診(質問用紙)で、体の状態きをくわしく知ることからスタートします。既往症やへルニア手術の経験、服用中の薬の有無、夫婦生活に関することなど、正しい診察結果を得るために、正直に記入します。

視診・触診では主として陰嚢・精巣(睾丸)の状態をみます。一般に、張りがある精巣は精子をつくる能力が高いといわれています。

精巣上体(副畢丸)の有無や大きさ、しこりの有無も調べます。精管の有無、太さ、精索静脈癌の有無もこのときわかります。

一度の検査で判断しない

精液検査は、3~7日の禁欲ののち、全量を採取して行います。原則として、クリニックに来院、院内の採精室でマスターベーションをして専用の容器に精液をとり、30分から1時間以内にくわしく調べます。

精液検査でわかるのは、精液量、精子濃度、運動率、直進性運動率、正常形態精子の率、精子の形態、白血球数、精子の凝集の有無などです。

簡単にすんで、非常に有効な検査です。結果から明らかな異常を認めた場合には、さらにくわしい検査に進むこともあります。

ホルモンの状態も検査

必要なら染色体検査も採血して、ホルモンの状態を調べます。FSHの数値がかなり高いときには、精巣自体に何か問題があるかもしれません。

LH、プロラクチン、男性ホルモンであるテストステロンについても検査します。必要に応じて染色体検査を行い、染色体異常の有無を調べることもあります。

精索静脈癌とは

精索静脈癌とは、精巣(宰丸)の周囲に血液がたまる病気です。男性不妊において、原因のわかっている病気の中で最も多く見られます。

精巣は、体温とくらべると2度くらい低いのがふつうですが、血液がたまって流れがとどこおると温度が上昇するので、精子をつくる働きが衰えてしまうのです。

治療方法は、カップルの年齢や希望を考慮して決めます。


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